美容室の求人媒体、どれがいい?効果的な探し方とテクニックを徹底解説!

「集客と同じくらい、いや、それ以上に求人が大変…」多くの美容室オーナー様から聞かれるお悩みです。
今回の記事では、美容室の求人について、どんな媒体があり、どう活用すれば良いのか、具体的なテクニックも交えてお伝えします!
美容室の求人は集客よりも難しい?
今回のテーマは「求人」です。美容室経営において、集客と並んで常に課題となるのが人材確保。特にここ数年は、「集客よりも求人の方が難しい」という声を多くのサロン様から伺います。
人手不足に加え、美容師免許が必要という専門性も、採用のハードルを上げている要因の一つでしょう。

求人媒体は何が良いの?

みんな、どこに求人を出しているの?
といったご質問もよくいただきます。この記事では、そんな疑問にお答えすべく、様々な求人媒体やテクニックについてご紹介していきます。
どの求人媒体が良い?基本の考え方
まず大前提として、「この媒体が絶対に良い!」という万能な答えはありません。
サロンの場所、ターゲットとする人材(新卒か中途か、正社員かパートかなど)によって、効果的な媒体は異なります。
基本的には、集客と同じく、複数の媒体を試してみることが重要です。
以前の別の記事で集客におけるテストマーケティングの重要性をお話しましたが、求人も同様に、予算を分配しながら色々な方法を試していくのが成功への近道です。
美容室の集客、結局何がいいの?
…ということで、今回は集客についてお伝えします。 「結局、どの集客方法が良いの?」その答えとは 「集客媒体、結局どれが良いんですか?」 「ホットペッパーはダメですか?」 そういったご質問は良くいただきます。 ご質問に回答 […]
具体的な求人媒体と活用方法
では、具体的にどのような求人媒体や方法があるのか見ていきましょう。
1. 美容学校との連携
新卒採用をお考えの場合、美容学校との連携は欠かせません。
- 説明会への参加: 学校主催の説明会に積極的に参加しましょう。
- 後援会への参加: 後援会がある学校なら、そちらへの参加も有効です。
ただし、新卒採用は競争が激しく、特に小規模サロンにとっては簡単ではありません。法人化しているサロンの方が有利な場合もあります。
2. 美容関係の求人誌・求人サイト
美容業界専門の求人媒体は、美容師の目に触れやすいのが特徴です。
業界特化型求人メディア
サイト名 | 特徴 |
---|---|
リクエストQJナビ | 美容室向け求人ポータルサイトとして知名度No.1。美容師を中心に、ネイリスト・アイリスト・エステティシャンなど美容関連職種を掲載 |
美プロ | 美容業界専門の求人サイト。美容師やその他の美容関連職種の求人を扱う |
BEAUTY CAREER | 美容業界の求人に特化。成果報酬型のため掲載のみなら無料 |
ココネクト Hair | 滞在時間が長く、直帰率が低いのが特徴。美容師・美容室に特化した求人・転職サイト |
JOB GARDEN | 利用は少ないが、成果報酬型で掲載のみなら無料 |
SALONAG | 無料プランと有料プランあり |
髪job | 掲載数は少なめだが、直帰率が低いのが特徴 |
美容Biz | 全国7万件以上の求人掲載。美容師、ネイリスト、エステティシャン、事務員、受付スタッフ、営業など幅広い職種を扱う |
BeAle(ビアーレ) | エステティシャン、美容部員、美容師など様々な美容業界職種を扱う |
WORKCANVAS | 美容師、アイリスト、ネイリストのための求人サイト。LINEを活用した転職支援あり |
※2025年5月時点のWEB上で公開されている情報をまとめております。実際の内容は個別にご確認ください。
メジャーな媒体には掲載を検討してみましょう。上記以外にも多くの美容系求人媒体がありますので、自店に合ったものを探してみてください。
一般求人メディア
サイト名 | 美容業界の特徴 | 利用のメリット |
---|---|---|
リクナビNEXT | 大手総合求人サイト | 知名度が高く多くの応募が期待できる |
マイナビ転職 | 大手総合求人サイト | 若年層への訴求力が高い |
Indeed | 無料掲載可能な求人検索エンジン | 無料から始められ、幅広いユーザー層にリーチ可能 |
doda(デューダ) | 大手総合求人サイト | キャリアアドバイザーによるサポートあり |
※2025年5月時点のWEB上で公開されている情報をまとめております。実際の内容は個別にご確認ください。
美容専門ではありませんが、幅広い層にアプローチできる一般の求人メディアも活用できます。これらの媒体には無料掲載プランがある場合も多いので、まずは試してみる価値があります。
ただし注意点として、更新せずに掲載しっぱなしはNGです。掲載内容に変更があった場合は速やかに更新するなど、きちんと管理することが重要です。
管理画面のURLや出稿日などをスプレッドシートなどにメモしておき、いつでも確認・更新できるようにしておきましょう。
4. 求人のテクニック:ターゲットに響く媒体の見つけ方
ここで一つ、求人媒体選定に役立つテクニックをご紹介します。
それは「ターゲットとする求職者が検索しそうなキーワードで、実際に検索してみる」という方法です。
- お使いのブラウザをシークレットモード(プライベートブラウジングモード)にします。
- ターゲットの求職者が検索しそうなキーワードで検索します。
- 例1(中途採用の場合): 「天王寺 美容室 中途採用」
- 例2(パート募集の場合): 「桃山台 美容室 パート」
- 検索結果の上位に表示される求人媒体をチェックします。
この方法で上位に表示される媒体は、ターゲット層が見ている可能性が高いと言えます。
キーワード選定のポイント
- 社員募集: 比較的広範囲(例:「大阪市 美容師 求人」)で検索される傾向があります。
- パート・アルバイト募集: よりピンポイントな地域名や駅名(例:「〇〇駅 美容師 パート」)で検索される傾向があります。
5. ハローワーク
ハローワークは、就業規則などが厳しいというイメージから敬遠するサロン様もいらっしゃるかもしれません。
しかし、逆に言えば、掲載しているサロンが少ない分、目に留まりやすいというメリットも考えられます。
また、ハローワークに相談に来る方は、早期の就職を希望しているケースが多いため、マッチングすればスピーディーな採用に繋がる可能性もあります。
6. 美容師人材派遣・紹介所、スポットバイトアプリ
厳密には求人媒体とは異なりますが、人材派遣や紹介所、または「タイミー」のようなスポットバイトアプリを活用する方法もあります。
これらのサービスを利用して、まずはスポットで働いてもらい、お互いの相性が良ければ直接リクルートするという流れです。
ただし注意点として、特にスポットバイトアプリの場合、当日キャンセルが発生する可能性も考慮しておく必要があります。本当に忙しい日に頼りにしすぎると、万が一の際に困ることも。最初は比較的余裕のある日に試してみるのが良いでしょう。
7. SNS(インスタグラム、TikTok、Xなど)の求人アカウント
求人媒体ではありませんが、SNSを活用するのも非常に有効な手段です。
- インスタグラム
- TikTok
- X (旧Twitter)
など、サロンの魅力を発信できるプラットフォームで、通常の店舗アカウントとは別に「求人専用アカウント」を作成し、美容師向けに情報を発信しているサロン様も増えています。
おすすめ!求人用ランディングページ(LP)の作成
様々な求人媒体をご紹介してきましたが、媒体選びと同じくらい、いやそれ以上に重要なのが「求職者に響くコンテンツ作り」です。
そして、そのコンテンツを効果的に見せるためにおすすめなのが「求人専用のランディングページ(LP)」を作成することです。
LPがあれば、サロンの魅力、働く環境、スタッフの声などを詳細に伝えることができ、求職者の応募意欲を高めることができます。
もちろん、自社のホームページ内に充実した求人ページを設けるのも良い方法でが予算に余裕があれば、ぜひ求人用LPの作成も検討してみてください。
まとめ
今回は、「美容室の求人媒体、どれが良いの?」「どこに出せばいいの?」という疑問にお答えする形で、様々な方法とテクニックもご紹介しました。
人手不足や美容師免許という専門性から、美容室の求人は非常に難しいのが現状です。しかし、「人を集める」という点では、集客も求人も基本的な考え方は同じです。
集客が見込み客を集めるのに対し、求人は未来の仲間となる求職者を集める作業と言えるでしょう。
今回ご紹介した内容が、少しでも皆様のサロンの求人活動のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました!

お問合せ
ご質問などお気軽にお問い合わせください