美容室非対面化戦略
接客技術がメインの美容室が非対面化?リモート化?
いやいや無理無理、そんな風に思っていませんか?
意外と非対面で出来る事もあります。
この記事を読んでいただけるとWithコロナの間だけでなく、長期的にサロン経営を効率化し売上アップに繋がるアイデアが見つかるはずです。
美容室非対面化の全体像
まずは、出来る事出来ないことを分別しましょう。
①非対面化出来ない部分
技術メニュー
当然ですが、お客様の髪の毛や頭を直接さわる技術メニューは、非対面化は出来ません。
カット、カラー、パーマ、ヘッドスパ、システムトリートメント・・・
残念ながら美容室における多くのメニューは非対面というのは無理ですね。
しいて言えば、オートシャンプーなどの導入により接触を減らせることは可能かもしれません。
②非対面化できる部分
物販
物販はリモート化出来ます。
店内の販売にこだわらないという意味であえて”店販”ではなく”物販”という表現をしています。
通販のように電話で注文を受けて発送するというのもできますし、ネット販売を使えばもっと簡単にリモート化出来ます。
サロン専売品は、ネット販売が禁止という商品が多いですが、Amazonや楽天のようなプラットホームに出さなければ問題がない商品もあります。
自社でクローズドのECサイトを運営するような方法も検討してみても良いかもしれません。
そしてもう一つは、自社商品を持つという選択肢です。
つまり、OEMでサロンオリジナルの商品を作るという方法です。
シャンプーやトリートメントなどのヘアケア剤、スキンケア化粧品などであれば比較的小ロットでつくれます。
自社オリジナル商品のメリットとしては、他店との競争がないので安売りをしなくても売れること、また自店のブランディングになることなどがあげられます。
デメリットとしては、最初つくる時は色々大変なことも多いです。
内容成分やデザインを考えたり、メーカーさんとの打ち合わせなど意外とやることがたくさんあります。
また、仕入れ商品に比べると在庫リスクは大きくなります。
数量にもよりますが、保管場所や出荷量を計算しての在庫管理などの手間もかかります。
最初は、簡単で分かりやすい商品1アイテムからスタートするのがおすすめです。
事前カウンセリング
髪質を確認してのカウンセリングは、間近でみて触ってみないと難しいと思いますが、ある程度のスタイリングの打合せやヒアリングなどは事前に終わらせることも可能です。
もちろん電話でも良いのですが、電話で細かいところまで聞くのはお互い時間を取られてかえって非効率になります。
LINEなどSNSを使って空き時間にやり取りするのが良いかもしれませんね。写真も送れるので。
教育とセールスをシステム化
ここからは、わりと重要なポイントになるのですが教育も可能です。
お客様に対して”教育”という表現は違和感がある方もいらっしゃるかもしれませんが、セールスは集客→教育→販売が基本です。
今は簡単にモノを買ってもらえない時代です。良いものを作っただけで、良いサービスを提供しただけで簡単には売れません。
「このメニューいかがですか?」と急に勧めても簡単にやってくれる人は少ないのではないですか?
事前に教育、つまり商品やサービスの予備知識を与えてあげることでお客様が検討しやすくなるので買っていただける確率が上がります。
そして、事前にしっかり説明して買っていただけない商品やメニューは売らない方が良いです。
内容を理解して頂いた上で買わないということは欲しくないわけですからね。
「よくわからないから要らない」という状態を少しでも減らす方が良いわけです。
今の時代だから販売できるものがある
今は、コンテンツ販売というのも可能になりました。
コンテンツ販売とか情報商材という言い方をすると、やや胡散臭い感じもしますが・・・
本や教育用のDVDなんかも情報商材です。
昔は出版社や教材販売の会社しかできなかったことが、デジタル化することにより個人でも簡単にできるようになりました。
美容師さんでも、すでに技術の動画を有料でダウンロードできるサイトを運営したり、YouTubeや有料noteでコンテンツ、ココナラなどのプラットフォームでコンテンツを販売されている方を見かけるようになりました。
今後はオンラインサロンを使ったサブスクの販売なども増えそうですね!
具体的に何するの?
という方もいらっしゃるかもしれませんので、例としていくつか上げておくと
お客様向け
美容室に来られるお客様向けでは、
- スタイリング、セットのテクニック
- よいヘアケアの方法
- 自宅で出来る美活
- その他美容師しか知りえない情報
サロン(同業者)向け
サロン向けでは、
- 自店開発の特殊な技術マニュアル
- 経験を活かした経営アドバイス
- 過去に成功した集客方法
- 開業までのマニュアル
など、ある程度経験値がある事が条件にはなりますが、ようはセミナーや講習で教えていたようなことをコンテンツにしてしまえば多くの方に販売できます。
このような感じで、色々考えていくと意外と美容室でも非対面化出来る事やリモートで販売できるものなども出てきますのでご参考に。