【美容室】値上げすべきか?

サロンオーナー

値上げした方が良いですか?

サロンオーナー

他のお店はどうですか?

サロンオーナー

みんな値上げしてます?

植林

各業界で値上げ、値上げといったニュースが続いており皆さん気にされているのかと思います。
今回はその辺り私なりの回答ということでお伝えしたいと思います。

植林

まず本題に入る前に簡単に背景と前提みたいなところを確認しておきたいと思います。

【市場背景】インフレの原因

ウクライナ情勢
ウクライナ情勢

経済には複数の要因があるので これが原因で値上げが起こってるというのは一概には言えませんが、

あきらかに大きな原因になっていることとしてはウクライナ情勢です。

これにより世界的な不安が続き、例えば輸入物資の不足、運送費(運輸コスト)の高騰などが起こっています。

ロシアの上空を飛行機が飛べないことによりヨーロッパ地域などからの輸入品が入りづらくなるからです。

そのような理由により2022年日本全体がインフレ傾向にあると考えるのが一般的かと思います。

もちろんコロナの影響などもあり、コロナ以降徐々に価格が上がっているものもあります。

ですが、今回お伝えしたいテーマからずれるので一旦ここまでにしておきます。

値上げは悪い事ではない

1つ押さえておきたいポイントは、そもそも値上げもインフレも資本主義国家にとって悪いものではないということです。

むしろ物価があがらない日本の経済成長が低迷しているとの指摘もよくあります。

物価上昇
物価上昇

日本の経済成長停滞が指摘されることも多く、経済成長している国では物価が上がるのは普通のことです。

むしろ順調な物価上昇は経済成長であるともとらえられます。

ただ今の日本で問題になっているのは、賃金が上がらない、収入が増えない状態で物価だけがあがること。

物価上昇により我々一般人の生活は圧迫されるだけというところです。

美容業界の価格推移は?

値上げが進まないという話は昔からあります。

1990年代後半に低料金サロン、1000円カットが登場して以降、「もっと単価アップしないと…」といった話はありました。

カット料金の価格の推移などについても調べてある程度まとめたかったのですが、過去データの条件にばらつきがあり、10年、20年前のものまではまとめきれませんでした。

直近8年くらいでは大体こんな感じです。

カット料金全国平均推移グラフ
総務省統計局 小売物価統計調査のデータを参考に算出

ここ数年を見てみても全く上がっていないわけではないのですが、8年で200円程度ですのでそれほど上がっていないのも事実です。

全国の美容室のカット料金の平均値(高校生以下除く、ブロー込み)リンク貼ってますので、データを細かくチェックしたい方はご自身で見てみてください。

出典:総務省統計局ホームページhttps://www.stat.go.jp/info/riyou.htm

美容室は料金を上げるべきか?

前置きが長くなってしまいましたが、本題の美容室は値上げをするべきか?

ということですが、結論 個人店、小規模サロンの場合は上げるべきというのが弊社の答えです。

理由は3つです。

①人手不足の業界で価格競争(低料金)へ進むとより待遇面など悪化し悪循環になるから

美容業界はこの数年ずっと人手不足です。手が足りない状態で価格競争をするとより労働は過重になり利益が減ります。

益々待遇がわるくなり人が来なくなります。

②オーナースタイリストが低単価になるとすぐに売上が頭打ちになるから

1人美容室が増えている中、オーナー自身の技術料を安くする(値上げしない)と、こなせる客数の上限に達したらそこで売上アップは終了です。

品質をあげ、価格も上げるというのが良いのではないかと思います。

③低価格は逆にイメージが悪い場合もあるから

全く同じ商品は安い方がよいに決まっていますが、美容室はお店が違えばサービスの内容、スタッフ、すべて違います。

違う者同士の比較の場合は、高単価=高品質、低単価=低品質と勘違いされてしまうこともあります。

例えばカット10,000円のお店とカット1,000円のお店だとほとんどの人は値段を見ただけで10,000円のお店の方がカットが上手いはずだと考えるのではないでしょうか?

また誤解を恐れずストレートにいってしまうと無理に安くしすぎると質の悪いお客様が残る可能性も出てきます。

このような理由から個人店、小規模サロンさんは値上げを検討された方が良いと思います。

美容室はどうやって値上げをする?

ということでここからは、おすすめの値上げ方法などについてもお伝えしていきたいと思います。

もちろん、突然値上げが可能なお店の場合は、無条件で値上げをするのも全然OKです。

「日本の会社やお店はお客さんに対し遠慮しすぎ」

売る側の権利として値段をあげればよいといった意見もあるくらいなのでそれが出来る美容室はそれで全然OKです。

とはいえ、実際のところ皆さんのお店ではどうでしょうか?

お客様と密接な関係にある美容室が突然の値上げをすると

サロンオーナー

お客さんの反応がこわい…

サロンオーナー

想像以上に失客したらどうしよう…

サロンオーナー

逆に売上下がらないかな…

等々、不安もいっぱいです。

固定客が大半の美容室にとっては突然の値上げは簡単な事ではないでしょう。

その辺り踏まえておすすめの上げ方は、「〇〇を変えたので料金が変わります。」といった変更をお知らせするかたちです。

料金変更=値上げだろ?と多くの方は察すると思います。

しかし、伝え方として少しだけオブラートに包めることなぜ上がるかの理由があるとせつめいがしやすくなります。

具体的には、

①店舗リニューアル

この度店舗のリニューアルによりサービスを一新致します!

益々お客様に喜んで頂けるサービスを提供してまいります。

といった感じの説明になるかと思います。

②スタッフが増えた

やれることが増える→メニューの見直しといった考え方です。

新メンバーが加わり新たなスタート、よりサービスを充実させます!

のような感じですね。

ここまで聞いて思ったのが、

リニューアルの予定もスタッフが入るよていもないわ!

ってことですよね?

その場合は、次をご参考に。

③新メニュー、

シンプルに「メニューが変わります」ですね。

使う薬剤などを少し変えてみる、簡単なサービスをプラスするなどにより全体の料金をあげるかたちです。

この場合、薬剤など使っているモノを見直しメニュー設定を一新していく形になりますが、一つだけ重要なポイントがあります。

「労力は増やさない」ということです。

仮に500円値上げしたが、その分かかる時間も増えたとなると全体の売上は上がりません。

なるべく手間や労力をかけずにお客様が価値を感じてくれそうなことを考えるのが重要です。

マーケティングでよくあるたとえ話ですが、数日かけて一から磨き上げた石オノと石オノに似た石を拾ってきて少しだけ削って作ったものと、石オノとしての機能が同じであれば感じる価値は同じであるといった話があります。

美容室の場合は、ヘッドスパなどのように施術自体に価値があるものもありますのでその場合はどうしても時間と価格がある程度比例してしまうこともあります。

ですが、カットやカラー、パーマ、トリートメントなどは仕上りが同じならかかる時間は関係ない、むしろ早くて仕上りがよいならそっちの方が良いと思う人も多いのではないでしょうか?

今回は、美容室の値上げについてお伝えしました。

弊社でも美容室の単価アップ、価格変更に役立つ商品やノウハウをご提供しています。

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