大手は真似できない小規模サロンの強み5選

近くに安売りのチェーン店が出来た…

最近、大手の美容室が積極的に広告やってるようだ。

確かに大手の方がリソースは多いです。
しかし発想を変えていくと、大手サロンでは真似できないような強みを作っていくこともできますので、その辺りのポイントをご紹介します。
小規模サロンの現状
全国の美容室の従業員さんの平均人数は約2.1人程度となっており、実際に私がお取引させていただいているサロン様も8割以上が小規模と言われるスタッフ5名未満のサロンさんです。
小規模であることをプラスに変えて、うまく経営されているサロン様も非常にたくさんありますので、そういった成功事例から見えてきた強みをお伝えしていきます。
強み1:マンツーマン接客によるホスピタリティ
まずはマンツーマン接客でおもてなしがしっかりできるという点です。
これは小規模サロン、特にお一人で経営されているサロン様の特権です!
大型店のように複数のスタッフが店内を行き来しているような環境では、物理的にこの接客方法はできません。
お客様の立場で考えた場合、カウンセリングから接客、技術、会計まで全て同じ方が担当することで安心感が生まれます。
大型店では技術の途中でスタッフが変わったり、会計を別のスタッフが担当したりすることがよくあります。
それによって情報伝達のミスが生じることもあります。
例えば、会計時にメニュー内容や料金がきちんと伝わっておらず、レジの前でお客様を待たせてスタイリストに確認に行くような場面も見かけます。
一人の方が最後まで責任を持って対応することで、お客様に安心感を与えることができるのです。
強み2:アットホームな雰囲気作り
アットホームな雰囲気も、小規模サロンならではの強みです。
スタッフの人数が増えると店内がガヤガヤした雰囲気になりがちですし、様々なタイプのスタッフがいると、お客様側もタイプの合う合わないが出てきます。
一方、お一人やお二人程度の規模感であれば、お客様と話しやすい、ホッとできる安心できるようなアットホームな雰囲気を作りやすいくなります。
強み3:柔軟な対応力
個別の柔軟な対応ができることも小規模サロンの強みです。
お店の規模が大きくなるとマニュアルやルールが必要になり、サービスの品質を担保するためにある程度の統一性が求められます。
しかし、お一人やお二人で運営されているサロンであれば、お客様に合わせた対応が可能です。
これは飲食店で例えると分かりやすいと思います。
チェーン店ではレシピやマニュアルがあり、毎回同じ味を提供することが重視されます。
一方、カウンター席で大将と直接向き合うような個人店なら、お客様の好みに合わせて大将が調理方法や味付けを調整することもできます。
美容室も同様で、小規模サロンであればお客様の顔も覚えやすく、個別の柔軟な対応がしやすいのです。
強み4:地域コミュニティとの密接な関係
オーナーさん自身が地域のコミュニティと積極的に関わることで、周りの方に支えていただけるような関係性を構築できます。
特にローカルエリアではこの形でうまく経営されているサロンさんが多いです。
地域コミュニティとは、お客様だけでなく、近隣でビジネスをされている方々、同業の美容師さんや理容師さんも含まれます。
経営者同士で横のつながりを持っておくと、様々な情報が入ってきますし、多業種であればお店同士でお客様の紹介をし合う、いわゆる”送客”を行うこともできます。
実際に私が過去にお世話になったサロンさんの中には、広告を一切打たず、毎日様々な場所に顔を出して人脈を広げ、そこで出会った方に声をかけてお客様を獲得するスタイルで経営されている方もいました。
人間同士のつながりは一度できると非常に強いものになりますので、地域コミュニティを固めていくことは個人店の戦略として有効です。
強み5:特化したサービスの提供
個人店の場合は、オーナースタイリストさんが得意な分野、もしくはお客様のニーズが高い分野に集中して、そこの強みを尖らせていく戦略を取られるケースが多いです。
もちろん、個人店でもトータルビューティを目指す方もいらっしゃいますが、トータルビューティとなるとやることが増えていき、どうしても大手の方が提供できるサービスの幅が広くなります。
お客様から見ても、ネイルならネイリスト、アイラッシュならアイラッシュ専門の方がいる方が、充実したトータルビューティを提供できているように見えるでしょう。
宣伝広告や集客においても、「あれも、これも」というよりは、得意分野を一つ持った方が目立ちやすく、広告も打ちやすくなります。
例えば「縮毛矯正専門」「髪質改善専門」など、特化したサービスを打ち出しすることで差別化を図ることができます。
まとめ
今回は「大手では真似できない小規模サロンの強み」というテーマでお話しました。
結論、大手や大規模でやっているところができないこと、もしくはやりたがらないようなところを中心に考えていくと、個人店の強みが見えてきます。
価格競争やスピードアップなどは、どうしても大手の方が有利になりやすいので、そういった大手が得意な土俵には上がらずに、小規模ならではの強みを重視して経営していくことをお勧めします。

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