化粧品OEM小ロット製造でオリジナルブランドを!メーカー選びのポイント

オリジナル化粧品ブランドを立ち上げたいけれど、ロット数がネックになっていませんか?

小ロットから対応可能な化粧品OEMメーカーを選べば、初期費用を抑えて、リスクを最小限にオリジナルコスメを実現できます。

この記事では、小ロットOEMのメリットやメーカー選びのポイント、おすすめメーカーまで詳しく解説します。

化粧品OEM小ロット製造とは?

小ロットOEMのメリット

小ロットOEMは、文字通り少ない数量から化粧品の製造を委託できるサービスです。

これにより、企業は自社ブランドの化粧品を、大規模な投資をせずに市場に投入できます。

特に、新規参入を考えている企業や、まだ市場の反応が読めない新製品を試したい企業にとって、小ロットOEMは非常に有効な手段となります。

在庫リスクを最小限に抑えながら、実際の消費者の声を聞き、製品の改善や方向性の修正を行うことができるからです。

小ロット生産であるため、多種多様な製品ラインナップを揃えやすいという利点もあります。

例えば、季節ごとに異なる成分を配合した製品を投入したり、特定の肌悩みに特化した製品を開発したりするなど、柔軟な製品戦略を展開できます。これにより、顧客の多様なニーズに応え、ブランドの魅力を高めることが可能です。

また、小ロットOEMは、テストマーケティングにも最適です。本格的な販売に先駆けて、地域限定やオンライン限定で製品を販売し、顧客の反応を収集することができます。

この情報を基に、製品の改良やマーケティング戦略の最適化を行い、より成功の可能性を高めることができます。

このように、小ロットOEMは、リスクを抑えながら、柔軟かつ効果的な製品開発・販売戦略を実現するための強力なツールとなります。

小ロットOEMのデメリット

小ロットOEMは多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。

最も顕著なのは、大量生産に比べて単価が高くなる傾向があることです。

これは、製造ラインの準備や原材料の調達など、固定費が製品の数量で割られるため、少量生産ではどうしても単価が上がってしまうためです。

しかし、初期投資を大幅に抑えられるというメリットと比較すると、必ずしもデメリットとは言えません。

また、小ロットOEMでは、対応できるメーカーが限られる場合があります。すべてのOEMメーカーが小ロット生産に対応しているわけではないため、メーカー選びには注意が必要です。

特に、特殊な成分や製法を希望する場合は、対応可能なメーカーを探すのが難しいこともあります。

さらに、発注数量が少ないため、納期が長くなる可能性もあります。

大量生産の場合は、効率的な生産計画を立てやすいですが、小ロットの場合は、他の案件との兼ね合いで納期が遅れることがあります。そのため、余裕を持ったスケジュールで発注することが重要です。

このように、小ロットOEMにはデメリットも存在しますが、それらを考慮した上で、自社のニーズに合ったメーカーを選び、計画的に進めることで、デメリットを最小限に抑えることができます。

初期費用を抑えたい少量多品種の製品を開発したいといった場合には、小ロットOEMは非常に有効な手段となりえます。

どんなブランドに向いている?

小ロットOEMは、特定のニーズを持つブランドにとって非常に適しています。

特に、新規参入ブランド、特定ターゲットに合わせた製品を開発したいブランド、そして多品種少量生産を目指すブランドにとって、そのメリットを最大限に活かすことができます。

新規参入ブランドにとって、小ロットOEMは市場への参入障壁を大きく下げてくれます。

大規模な投資をせずに、自社ブランドの製品を市場に投入し、顧客の反応を見ながら事業を拡大していくことができます。また、ブランドの認知度を高めるための最初のステップとしても有効です。

特定のターゲットに合わせた製品を開発したいブランドにとっても、小ロットOEMは最適な選択肢です。

例えば、敏感肌向けのオーガニック化粧品や、特定の年齢層に向けたエイジングケア製品など、ニッチな市場を狙った製品を開発することができます。小ロット生産であるため、ターゲット顧客のニーズに合わせたきめ細かい製品開発が可能です。

さらに、多品種少量生産を目指すブランドにとっても、小ロットOEMは非常に有効です。

季節ごとに異なる製品を投入したり、地域限定の製品を開発したりするなど、多様な製品ラインナップを揃えることができます。これにより、顧客の多様なニーズに応え、ブランドの魅力を高めることができます。

小規模で多様なニーズに応えたいブランドは、小ロットOEMを検討する価値があるでしょう。

小ロット対応の化粧品OEMメーカー選びのポイント

最小ロット数の確認

小ロット対応の化粧品OEMメーカーを選ぶ上で、最初に確認すべきポイントは、各メーカーが設定している最小ロット数です。これは、一度に製造を委託できる製品の最小単位を指し、メーカーによって大きく異なります。

自社の販売計画や目標とする製品展開数に基づいて、必要なロット数を算出し、そのロット数に対応できるメーカーを選びましょう。

例えば、テストマーケティングを行いたい場合は、100個といった極小ロットに対応しているメーカーが適しています。

一方、ある程度の販売見込みがある場合は、300個や500個といったロット数に対応しているメーカーを選ぶと良いでしょう。

最小ロット数は、メーカーのウェブサイトや資料に記載されていることが多いですが、記載がない場合は商品ジャンルにより大幅に異なることも多いので、直接問い合わせて確認することが重要です。

また、最小ロット数だけでなく、ロット数に応じた単価も確認しておきましょう。

一般的に、ロット数が少ないほど単価は高くなる傾向にありますが、メーカーによっては、小ロットでも比較的リーズナブルな価格で提供している場合もあります。

さらに、最小ロット数だけでなく、最大ロット数も確認しておくと、将来的な事業拡大にも対応できます

事業が順調に成長し、生産量を増やす必要が出てきた場合に、現在のメーカーで対応できるかどうかを確認しておくことは、長期的な視点でメーカーを選ぶ上で重要なポイントとなります。

ロット数に関して事前にしっかりと確認しておきましょう。

対応可能な製品の種類

化粧品OEMメーカーを選ぶ際には、希望する製品の種類に対応しているかどうかを確認することが不可欠です。

メーカーによって得意とする製品分野が異なるため、自社のブランドイメージやターゲット顧客に合った製品を製造できるメーカーを選びましょう。

スキンケア製品、メイクアップ製品、ヘアケア製品など、化粧品には様々な種類がありますが、すべてのメーカーがすべての種類の製品に対応できるわけではありません。

例えば、スキンケア製品に特化したメーカーもあれば、メイクアップ製品に強いメーカーもあります。

そのため、まずは自社がどのような製品を開発したいのかを明確にし、その製品に対応できるメーカーを探す必要があります。

メーカーのウェブサイトや資料に、対応可能な製品の種類が記載されていることが多いですが、不明な場合は直接問い合わせて確認することが重要です。

また、製品の種類だけでなく、剤型や成分についても確認しておきましょう。

例えば、クリーム状の製品や、液状の製品、パウダー状の製品など、剤型によって製造設備や技術が異なります。また、特定の成分を配合したい場合は、その成分に対応できるメーカーを選ぶ必要があります。

さらに、オーガニック化粧品や無添加化粧品など、特定のコンセプトを持つ製品を開発したい場合は、そのコンセプトに対応できるメーカーを選びましょう。

オーガニック認証原料が利用可能なメーカーや、無添加処方に力を入れているメーカーなどがあります。製品の種類だけでなく、細かな要望にも応えてくれるメーカーを選びましょう。
※無添加=ここでは旧指定成分不使用を表現したものです。

ただしオーガニック認証を実際に使う場合は、認証機関に対するライセンス料が発生する場合が一般的です。その辺りも含めて、規約や法令にも詳しいメーカーなどに事前に相談してみるのがよいでしょう。

試作対応

小ロット対応の化粧品OEMメーカーでは、無料で試作をしてくれる会社が多くあります。

予算に限りがある小規模事業者などにとっては非常にありがたいですが、試作回数に上限があったり、条件によっては一部費用が発生することもありますので、詳細については事前に確認しておきましょう。

また試作開始後に配合成分について大幅な変更があったり、商品の方向性がブレると時間とコストだけ浪費することになりかねません。商品コンセプトや必須条件、試作でのチェックポイントなどは試作をする前にしっかり固めておきましょう。

デザイン・容器の対応

製品の魅力を最大限に引き出すためには、デザインと容器の選択が非常に重要です。

化粧品OEMメーカーを選ぶ際には、デザインの提案や、小ロットでのオリジナル容器の製造に対応しているかどうかを確認しましょう。

洗練されたデザインと適切な容器は、製品の第一印象を大きく左右し、消費者の購買意欲を高める効果があります。 デ

ザインに関しては、メーカーがどのようなデザイン提案をしてくれるのか、過去の実績などを確認しましょう。

自社のブランドイメージに合ったデザインを提案してくれるメーカーを選ぶことが重要です。

また、デザインの修正や変更に柔軟に対応してくれるメーカーを選ぶと、より理想的なデザインに近づけることができます。 容器に関しては、オリジナル容器の製造に対応しているメーカーを選ぶことで、他社との差別化を図ることができます。

小ロットでのオリジナル容器の製造に対応しているメーカーは限られますが、根気強く探してみましょう。

オリジナル容器は、製品の個性を際立たせ、ブランドイメージを向上させる効果があります。 また、容器の素材や形状も重要です。製品の特性やターゲット顧客層に合わせて、最適な素材や形状を選びましょう。

例えば、環境に配慮した素材を使用したり、持ち運びやすい形状にしたりするなど、様々な工夫が考えられます。

小ロットでは、特に100個での製造の場合などは印刷対応が難しいなど、制約がかかる場合もおおくあります。

対応可能な範囲での工夫も必要です。

小ロット化粧品OEM導入前に確認すべきチェックリスト

小ロット化粧品OEMを導入する前に、確認すべきチェックリストを作成しておくことをおすすめします。

チェックリストを作成することで、必要な情報を整理し、スムーズに導入を進めることができます。

まず、自社のブランドコンセプトやターゲット層を明確にしましょう。

次に、希望する製品の種類や品質、価格帯などを具体的に決定します。そして、メーカー選びのポイントを参考に、問合せするメーカーを比較検討します。

見積もりを依頼する際には、必要な情報を漏れなく伝え、詳細な見積もりを取得しましょう。処方内容にもよるので見積もりをもらえるのが試作後になることもよくあります。

契約前には、契約内容をしっかりと確認し、不明な点は必ず質問するようにしましょう。

自社に最適なロット数の算出方法 見積もり依頼時に確認すべき項目 契約前に必ず質問すべきポイント

自社に最適なロット数を算出するためには、まず、販売計画を立てることが重要です。

過去の販売実績や、市場調査の結果などを参考に、現実的な販売目標を設定しましょう。

次に、在庫リスクを考慮して、適切な在庫量を決定します。在庫量が多すぎると、売れ残った商品の在庫を抱えるリスクがありますが、少なすぎると、販売機会を逃してしまう可能性があります。

見積り依頼時には、製品の種類、品質、ロット数、納期などを明確に伝えましょう。

また、容器やデザインに関する要望も具体的に伝えることが重要です。

見積りには、製品の製造費用だけでなく、送料や手数料なども含まれているかどうかを確認しましょう。

契約前には、契約内容をしっかりと確認し、不明な点は必ず質問するようにしましょう。

特に、知的財産権やお互いの権利について後々トラブルにならないようにコミュニケーションをとった上でお互い納得のいく内容で契約をかわしましょう。

小ロット化粧品OEMの費用相場と予算計画

小ロット化粧品OEMの費用相場は、製品の種類や品質、ロット数、メーカーによって大きく異なります。

一般的に、小ロットの場合は、大量生産に比べて単価が高くなる傾向があります

そのため、予算計画を立てる際には、余裕を持った金額を設定することが重要です。

また、製品の製造費用だけでなく、容器代、デザイン費用、送料、手数料なども考慮に入れる必要があります。予算計画を立てる際には、まず、販売価格を設定しましょう。販売価格は、競合商品の価格や、ターゲット層の所得などを考慮して決定します。

次に、販売目標を設定し、必要な利益を確保できる価格設定になっているかどうかを確認しましょう。

また、初期費用だけでなく、ランニングコストも考慮に入れる必要があります。広告宣伝費や、人件費なども予算に含めておきましょう。

製品タイプ別の費用相場 隠れコストを見逃さないための注意点 コストを抑えるための工夫

製品タイプ別の費用相場は、スキンケア製品、メイクアップ製品、ヘアケア製品などによって異なります。

一般的に、スキンケア製品は、メイクアップ製品よりも費用が高くなる傾向があります。

また、オーガニックコスメや、高機能な成分を配合した製品は、さらに費用が高くなる傾向があります。

費用相場を把握するためには、複数のメーカーから見積もりを取り、比較検討することが重要です。 隠れコストを見逃さないためには、見積りをしっかりと確認することが重要です。

見積りには、製品の製造費用だけでなく、容器代、デザイン費用、送料、手数料などが含まれているかどうかを確認しましょう。

また、試作費用や、検査費用などが別途発生する場合もありますので、事前に確認しておくことが重要です。

コストを抑えるためには、いくつかの工夫ができます。

まず、容器をシンプルなものにするだけで、コストを削減することができます。

また、パッケージデザインを簡素化したり、広告宣伝費を抑えたりすることも有効です。

OEM製造の流れ

企画・相談

OEM製造の最初のステップは、作りたい製品の企画・相談です。

まずは、どんな製品を作りたいのか、具体的なイメージやコンセプトを明確にしましょう。

ターゲットとする顧客層、製品の目的、配合したい成分、希望する香りやテクスチャーなど、できる限り詳細に伝えることが重要です。 次に、予算や納期などの希望も伝えましょう。

予算は、製品の品質や仕様に大きく影響するため、事前に明確にしておくことが重要です。

納期は、販売計画に合わせて設定する必要があります。余裕を持ったスケジュールで相談することが、スムーズな製品開発につながります。

OEMメーカーとの相談では、自社の要望をしっかりと伝え、メーカーからの提案やアドバイスを参考にしながら、製品の具体的な仕様を決定していきます。

この段階で、製品のコンセプト、ターゲット顧客層、予算、納期などを明確にしておくことで、後の工程がスムーズに進みます。 また、OEMメーカーによっては、市場調査や競合分析などのサポートも提供している場合があります。これらのサポートを活用することで、より売れる製品を開発することができます。

企画・相談の段階では、積極的にメーカーとコミュニケーションを取り、理想の製品づくりを目指しましょう。

試作・見積もり

企画・相談の段階で製品の概要が決まったら、次は試作と見積もりの段階に進みます。

OEMメーカーから試作品が提供されるので、実際に使用してみて、処方や使用感を細かくチェックしましょう。

肌への刺激がないか、香りやテクスチャーはイメージ通りかなど、様々な角度から評価することが重要です。

試作品の使用感に納得がいかない場合は、遠慮せずに修正を依頼しましょう。

OEMメーカーは、顧客の要望に合わせて処方や成分を調整してくれます。納得のいく試作品ができるまで、何度でも修正を依頼することが大切です。

試作品の評価と並行して、見積り内容も確認しましょう。見積りには、製品の製造費用、容器代、デザイン費用、送料などが含まれています。各項目の金額が妥当かどうか、しっかりと確認しましょう。

不明な点があれば、遠慮せずにメーカーに質問しましょう。 見積り内容に納得できない場合は、価格交渉を行うことも可能です。

試作と見積りの段階では、妥協せずに、納得のいく製品と価格を目指しましょう。

製造・納品

試作と見積りの段階を経て、最終的な製品仕様が決定したら、いよいよ製造段階に入ります。

OEMメーカーは、決定された仕様に基づいて製品を製造し、厳格な品質チェックを行います。

品質チェックでは、製品の成分、ph値、粘度、微生物検査など、様々な項目が検査されます。

これらの検査をクリアした製品のみが、次の工程に進むことができます。 製造が完了したら、製品が納品されます。

納品された製品は、数量や品質に問題がないか、再度確認しましょう。もし不良品や数量不足があった場合は、速やかにOEMメーカーに連絡し、対応を依頼しましょう。

納品された製品は、自社の倉庫や販売拠点に保管し、販売開始に向けて準備を進めます。

OEM製造の最終段階である製造・納品は、製品を消費者に届けるための重要なステップです。

品質管理を徹底し、安全で高品質な製品を提供することで、顧客からの信頼を得ることができます。

製造から納品まで、OEMメーカーと密に連携し、スムーズな製品供給体制を構築しましょう。

まとめ

小ロット化粧品OEMは、リスクを抑えながらオリジナルブランドを立ち上げるための非常に有効な手段です。

特に、新規参入を考えている企業や、まだ市場の反応が読めない新製品を試したい企業にとって、そのメリットは大きいと言えるでしょう。

しかし、小ロットOEMには、単価が高くなる、対応できるメーカーが限られる、納期が長くなる可能性があるなどのデメリットも存在します。これらのデメリットを理解した上で、自社のニーズに合った最適なOEMメーカーを選ぶことが重要です。 メーカー選びの際には、最小ロット数、対応可能な製品の種類、品質管理体制、デザイン・容器の対応などを確認しましょう。

また、複数のメーカーから見積もりを取り、比較検討することも大切です。 各メーカーの特徴を比較検討し、自社のニーズに合った最適なパートナーを選ぶことで、小ロット化粧品OEMのメリットを最大限に活かすことができます。小ロットOEMを活用し、魅力的なオリジナルブランドを立ち上げ、市場での成功を目指しましょう。

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