美容室のオリジナルシャンプーを小ロットで作る方法|費用と流れを解説


サロンの店販を伸ばしたいと思っても、オリジナルシャンプーは大量ロットが前提で手が出しにくいと感じていませんか。近年は小ロットのOEM製造が広がり、少ない本数からサロン名の商品を持てる選択肢が増えています。
本記事では、小ロットOEMを利用する際の製造方法、費用感、準備事項、店販につなげる考え方を美容室経営者向けに解説します。
美容室のオリジナルシャンプーを小ロットで作るとは?基本の考え方
オリジナルシャンプーとOEM製造の関係とは?
オリジナルシャンプーを小ロットで作る出発点は、OEMという製造委託の仕組みを理解することにあります。OEMは、サロンが企画やコンセプトを決め、処方や製造は専門メーカーが担う分業の形です。
サロン側は「どのような美容室の顧客様に、どのような価値の商品を届けたいか」を考え、メーカー側が中身の設計と製造、法令面の対応を引き受けます。この分担があるため、製造設備を持たないサロンでも自店名の商品を持てるのです。
企画と販売はサロン、処方と製造はメーカーが担う役割分担が、オリジナルシャンプーづくりの基本構造になります。小ロット対応のメーカーを選べば、少ない本数から始めやすくなります。
補足として、公的機関の情報では次のような例が紹介されています。
| 公的機関の情報 化粧品のOEMに関する情報として、美容液やクリーム、シャンプーなどを小ロットからまとまった注文まで幅広く対応できる設備を備えた例が紹介されています。出典: jgoodtech.smrj.go.jphttps://jgoodtech.smrj.go.jp/api/v1/documents/Ml80Qm5HWGQzTlhfN0YtNDRCWHc2Zw== |
小ロットで作れるオリジナルシャンプーの種類
小ロットで作れるオリジナルシャンプーは、区分と作り方の自由度で整理すると選びやすくなります。まず区分は化粧品タイプと医薬部外品タイプに分かれ、作り方はセミオーダーとフルオーダーから選べます。
主に選べる範囲は次のとおりです。
- 医薬部外品として承認された薬用シャンプータイプ
- 既存処方を活かすセミオーダー
- 中身をゼロから設計するフルオーダー
どこまで自由に決めたいかで選択肢は変わります。
まずは自店のコンセプトに合う区分を決め、そのうえで作り方を検討すると、小ロットでも方向性がぶれにくくなります。
セミオーダーとフルオーダーの違い
セミオーダーとフルオーダーは、自由度と費用、納期のバランスが異なります。手早く抑えて始めたいならセミオーダー、独自性を追求したいならフルオーダーが向いています。
| 比較軸 | セミオーダー | フルオーダー |
| 自由度 | 既存処方から選択 | 中身を自由に設計 |
| 費用 | 抑えやすい | 高くなりやすい |
| 納期 | 比較的短め | 長くなりやすい |
| 向く場面 | まず試したい | 独自性を出したい |
小ロットの第一歩は、セミオーダーで感触をつかむ進め方が現実的です。
売れ行きや顧客の反応を見てから、フルオーダーへ広げる判断もできます。
オリジナルシャンプーを小ロットで作るメリットと注意点

小ロットで作るメリット
小ロットで作る利点は、リスクを抑えながら店販を試せる点にあります。まとまった本数を一度に抱えないため、売れ行きが読めない段階でも始めやすくなります。
小ロットで得やすいメリットは次のとおりです。
- 在庫リスクを抑えやすい資金面の安心感
- 少量から反応を確認できる検証性
- 初期費用を抑えた導入のしやすさ
- 処方や仕様を見直しやすい柔軟性
まずは少量で販売の反応を確認し、売れ行きやスタッフの提案しやすさを見ながら追加発注を検討するとよいでしょう。
一方で、1本あたりの単価は大ロットより高くなりやすい点は理解しておきたいところです。無理のない範囲で始めることが、店販を続ける土台になります。
小ロットと大ロットのコスト面の違い
小ロットと大ロットは、1本あたりの単価と選べる資材の幅で違いが出ます。単価を重視するなら大ロット、リスク回避を重視するなら小ロットが向いています。
| 比較軸 | 小ロット | 大ロット |
| 1本あたり単価 | 高めになりやすい | 下がりやすい |
| 資材・容器の選択幅 | 限られやすい | 広げやすい |
| 在庫リスク | 抑えやすい | 大きくなりやすい |
| 向く段階 | 立ち上げ・お試し | 販売が軌道に乗った後 |
単価だけでなく売れ残りの損失まで含めて比べることが欠かせません。
自店の販売力と資金の余裕を照らして選ぶと、後悔の少ない判断につながります。
小ロット製造の最小ロット数と費用の考え方

小ロット製造の最小本数の目安
小ロット製造の最小本数は、メーカーによって幅があります。目安として100〜300本程度から対応する例が見られますが、容量や処方の条件によって下限は変わるため、事前確認が前提です。
補足として、公的機関の情報では次のように案内されています。
| 公的機関の情報 ODM(Original Design Manufacturing)方式であれば、小ロットで比較的低コストにオリジナルブランドを販売できるという考え方が示されています。出典: www.mhlw.go.jphttps://www.mhlw.go.jp/content/001489702.pdf |
最小本数を左右する主な条件は次のとおりです。
- 選ぶ容量サイズ
- 既存処方か独自処方かの違い
- 容器や資材の在庫状況
- メーカーごとの製造ライン事情
同じ小ロットでも、条件次第で受けられる本数は上下します。
まずは希望する容量と処方の方向性を伝え、対応可能な最小本数を見積もってもらうと、計画が立てやすくなります。
ロット数と1本あたりの費用の関係
ロット数と1本あたりの費用は、本数が増えるほど単価が下がる関係にあります。目安として、100本規模では単価が高めになり、1000本規模になると割安になる傾向があります。
| ロット規模 | 1本あたりの単価傾向 | 主な特徴 |
| 100本前後 | 高めになりやすい | 立ち上げ・お試し向き |
| 500本前後 | 中間的な水準 | 反応を見て増やす段階 |
| 1000本以上(商品によっては、3000本以上) | 比較的割安 | 販売が安定した段階向き |
実際の金額は処方や容器で変わるため、あくまで傾向として捉えてください。
単価の下がり幅と在庫リスクを見比べ、自店の販売ペースに合う規模を選ぶと無理がありません。
小ロットで費用を抑える方法
小ロットでも費用を抑えたいなら、固定費のかかりやすい部分を既製品で置き換える発想が有効です。処方や容器をゼロから作ると費用がかさむため、用意された選択肢を活かすと負担を抑えやすくなります。
費用を抑えるための主な工夫は次のとおりです。
- 用意されたストック処方の活用
- 既製品の容器やポンプの選択
- ラベルなど印刷物の仕様の簡素化
- 香りや色などオプションの絞り込み
こだわる部分と割り切る部分を分けることが、限られた予算で始める鍵になります。
まず売りたい価値の核を決め、その周辺を既製の選択肢で固めると、小ロットでも予算内に収まりやすくなります。
美容室がオリジナルシャンプーを作る流れ(問い合わせから納品まで)
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オリジナルシャンプー製造の全体の流れ
オリジナルシャンプーづくりは、問い合わせから納品まで段階を追って進みます。全体像を先に押さえておくと、各工程で何を準備すべきかが見えてきます。
一般的な流れは次のとおりです。
- メーカーへ問い合わせて相談する
- 顧客像や使用感をヒアリングで固める
- 処方と容器の仕様を検討
- サンプルを製造して仕上がりを確認する
- 本製造を発注する(本契約)
- 検品を経て納品を受ける
工程ごとに確認事項が異なるため、判断材料を先にそろえると後戻りが減ります。
次の項目から、特に押さえたい工程を順に見ていきます。
美容室のコンセプトと処方を決めるヒアリング
サンプル製造の前に大切なのが、狙う顧客像と使用感の方向性をすり合わせるヒアリングです。ここで方向がずれると、後のサンプルや本製造で修正が増えてしまいます。
具体的には、どんな悩みを持つ顧客に届けたいか、香りや泡立ち、洗い上がりの好みをどう設定するかを言葉にしていきます。処方への希望があれば、この段階で伝えておくと仕様に反映しやすくなります。
誰にどんな使用感を届けたいかを言語化することが、ヒアリング工程の要点です。曖昧なまま進めず、方向性を紙に落として共有すると、完成イメージのずれを防ぎやすくなります。
サンプル製造と仕上がりの確認
ヒアリングで固めた方向性は、サンプル製造で実際の仕上がりとして確かめます。頭の中のイメージと現物の使用感には差が出やすく、試すことでその差を埋められます。
サンプルでは、香りの強さや泡立ち、洗い上がりの感触などを実際に手に取って確認します。気になる点があれば、修正の希望を伝えて仕様を調整し、納得できる形に近づけていきます。
サンプル段階の確認を丁寧に重ねるほど、本製造での想定外は減ります。
複数のスタッフで使い比べ、意見をそろえてから仕様を固めると、後悔の少ない仕上がりに近づきます。
本製造の発注から納品までの期間
仕様が固まったら本製造の発注に進みますが、納品までには一定の期間を見込む必要があります。原料の手配や製造ラインの状況によって、納期は数か月かかる場合があります。
繁忙期や特注の資材が絡むと、想定より時間がかかるケースもあります。店販の開始時期やキャンペーンを予定しているなら、逆算して早めに動くと安心です。
販売したい時期から逆算して発注することが、納期で慌てないための基本です。余裕を持ったスケジュールを組み、在庫を切らさない発注のタイミングも合わせて相談しておくとよいでしょう。
小ロットで作る前に確認したい薬機法と販売の準備

美容室が化粧品を販売するために必要な許可の考え方
化粧品を店販する前に押さえたいのが、許可の考え方です。化粧品の製造販売業許可はOEMメーカー側が持ち、サロンは自店ブランドとして販売できるのが一般的な形になります。
化粧品を市場に出すには、品質や表示に責任を負う製造販売業の許可が必要です。OEMで作る場合、この役割はメーカーが担うため、サロン自身が製造販売業の許可を取得しなくても店販に進める場合が多いのです。
ただし、販売形態や取り扱い内容によって必要な対応は変わります。自店で何をどこまで担うのかを事前に確認することが、思わぬつまずきを避ける第一歩です。契約前にメーカーと役割分担を確かめておきましょう。
ラベルに記載する主な項目と使用期限の考え方
店販するオリジナルシャンプーには、化粧品として決められた表示が必要です。ラベルに何を載せるかを早めに把握しておくと、仕様決めがスムーズに進みます。
主な記載項目は次のとおりです。
| 項目 | 記載する内容 | 補足 |
| 販売名 | 商品の名称 | ブランド名と区別 |
| 全成分表示 | 配合成分の一覧 | 表示ルールに準拠あり、薬機法 |
| 内容量 | 容器に入る量 | ミリリットル等 |
| 製造販売元 | 責任を負う事業者 | メーカー側が該当する場合が多い |
| 使用期限 | 品質を保てる期限 | 化粧品は賞味期限ではなく使用期限、3年未満の場合は記載が必要 |
化粧品は食品と違い、賞味期限ではなく使用期限で表記します。
原則として未開封で3年以上品質が保たれる場合は記載不要ですが、3年未満で変質する恐れがある場合は使用期限の記載が薬機法で義務付けられています。
判断に迷う項目はメーカーに確認し、ラベル案の段階でダブルチェックしておくと安心です。
原料持ち込みや処方を相談するときの確認点
独自の原料を使いたい、処方を細かく指定したいと考えるなら、相談前に確認しておきたい点があります。メーカーによって受けられる範囲や必要書類が異なるためです。
事前に確認しておきたい主なポイントは次のとおりです。
- 原料持ち込みの可否
- 処方指定できる範囲
- 必要になる書類や成分情報
- 追加費用が発生する条件
実際に、弊社でも原料の持ち込みを相談されたケースは複数ございます。化粧品原料としてSDS(安全データシート)などは必要になりますのでその点は理解が必要です。
最初に範囲を確認しておくと、後からの手戻りを防げます。
相談時には、希望する原料や処方、予算感を整理して伝えることで、メーカーとの認識合わせがしやすくなります。
オリジナルシャンプーを店販につなげる売り方の設計

オリジナルシャンプーのコンセプトと価格の決め方
オリジナルシャンプーを店販で売るには、作る前から売り方を設計しておくことが欠かせません。対象の顧客像を決めてからコンセプト、価格の順で組み立てると軸がぶれません。
決める順番は次のとおりです。
- 届けたい顧客像を具体的に描く
- その顧客に響くコンセプトを言葉にする
- コンセプトに見合う価格帯と商品の設計をする
この順序を逆にすると、価格ありきで中身が決まり、顧客に選ばれにくい商品になりがちです。
まず誰に売るかを固め、その人が納得する価値と価格を組み立てると、店頭で説明しやすい商品になります。売価は原価だけでなく、提供する価値から考えると設定しやすくなります。
店販でオリジナルシャンプーを提案する売り方
作った商品は、店頭での提案の仕方次第で売れ行きが変わります。押し売りではなく、施術の流れに自然に組み込む形が続けやすい方法です。
店頭で取り入れやすい提案方法は次のとおりです。
- カウンセリングで悩みに合わせた提案
- 施術中に感触を体験してもらう提案
- 使い方やお手入れ方法をあわせて伝える提案
- 会計時にサンプルを渡す提案
提案の型をスタッフ間でそろえておくと、担当者による差が出にくくなります。
まずは一つの提案方法から試し、反応を見ながら自店に合うやり方に育てていくと、無理なく店販につながります。
美容室のオリジナルシャンプー小ロット製造を支えるプラスハートのサロンサポート
小ロットのオリジナルシャンプーづくりに向いている悩み
ここまでの内容を踏まえると、オリジナルシャンプーづくりで悩みやすいのは「小さく試したい」と「売り方まで相談したい」の二点です。プラスハートは、この両方に寄り添う形でサロンをサポートしています。
次のような悩みを持つ美容室経営者や美容師に向いています。
- 小ロットで反応を試したい段階
- 商品づくりと売り方をまとめて相談したい状況
- 在庫リスクを抑えて店販を始めたい場面
- 何から手をつけるか決めきれない状態
作る工程と売る工程を切り離すと、悩みは解決しにくくなります。
両面を一緒に相談できる相手がいると、最初の一歩を踏み出しやすくなります。プラスハートのサロンサポートは、その入り口として活用できます。
商品づくりと販売を組み合わせたサロンサポートの特徴
プラスハートの特徴は、商品づくりと販売支援を切り分けずに組み合わせて支える点にあります。ヘアケアブランド「ハナアフ」を展開しながら、サロンオリジナル製品のOEM製造を受託しています。
店販は、良い商品を作るだけでは動き出しません。作った後にどう見せ、どう届けるかまで設計して初めて、売上につながっていきます。ホームページ制作やLINE構築、集客の支援まで含めて、売り方の部分も一緒に組み立てます。
商品づくりと売り方の両面を一つの窓口で相談できることが、プラスハートがおこなうサロンサポートの軸です。作る段階から販売の出口まで見通せるため、店販を続けやすい体制をつくりやすくなります。
相談を検討するときのハードルに関する補足
新しく商品を作ると聞くと、大量発注や高い初期費用を心配する方も多いはずです。プラスハートは最低仕入れ条件を設けておらず、小ロットから相談できる体制を用意しています。
いきなり大きく始める必要はなく、まずは少ない本数で試しながら、反応を見て広げていく進め方もできます。初回相談は無料のため、費用をかけずに方向性だけ確かめることも可能です。
初回から大量生産を前提にせず、販売規模に合わせて商品づくりを進められるため、初めてオリジナル商品を作る美容室でも検討しやすい方法です。オリジナルシャンプーに関心はあるものの一歩踏み出せずにいるなら、プラスハートにまず相談してみてください。
まとめ:美容室のオリジナルシャンプーを小ロットから始めよう
美容室のオリジナルシャンプーは、小ロットのOEM製造を使えば少ない本数から自店ブランドとして始められます。小ロットは在庫リスクを抑えて試せる一方、1本あたりの単価は高めになりやすく、最小本数や費用の目安を事前に押さえておくことが大切です。
作る流れは、問い合わせからヒアリング、サンプル、本製造、納品へと進みます。あわせて、化粧品の許可やラベル表示、使用期限といった薬機法まわりの準備、店販での売り方の設計まで見通しておくと、販売開始後につまずきにくくなります。
商品開発の段階から販売方法まで考えておくことで、完成後に「どう売るか」で迷うリスクを減らせます。小ロットで小さく試し、反応を見ながら広げる進め方なら、無理なく店販の柱を作っていけます。まずはできる範囲から、オリジナルシャンプーづくりの一歩を踏み出してみてください。
美容室のオリジナルシャンプーを小ロットで始めるならプラスハートのサロンサポート
プラスハートは、ヘアケアブランド「ハナアフ」を展開しながら、サロンオリジナル製品のOEM製造から店販の売り方までを支援するサロンサポートをおこなっています。商品づくりだけでなく、販売につなげるためのマーケティング支援まで一貫して対応しています。
オリジナルシャンプーに関心はあるものの一歩を踏み出せずにいるなら、まずは気軽に相談してみてください。

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